2008年7月27日日曜日

私の目指す世界観 つまみ細工の伝統と現代の融合

まだまだ出来損ないの作品しかお見せする事の出来ない腕前しか持ち合わせていませんが、写真は私が最初に一つの作品として仕上げた第一号のコサージュのようなものです。
まだまだ腕が全く自分の描くものを作り出せるような高等なものではないので、メインのつまみ細工の花以外のパーツ類は全て安物のビーズやパールを利用しています。

一つの作品として発表出来るもの、自分自身が納得のいく作品に仕上がった時にはメインの花以外のパーツ類も吟味した材料で飾り付けるつもりでいます。

こちらの作品についてですが、花びらの外側と内側にそれぞれ違う布での二重構造になっています。花びら自体のつまみ方の名称は「丸つまみ」と呼びます。そして、この二重構造につまむ技法を「重ねつまみ」と呼びます。
私の個人的な趣味ですが、この重ねつまみの濃厚な感じが好きなので、何かというとすぐに重ねてしまいます。
1枚のちりめんの布切れの大きさが3cm以下の大きさにカットしてつまむ事がほとんどなので先のなるべく鋭利なピンセットが必要になります。見た目は鋭利なのに、実際使ってみると物足りない事がほとんどです。
2cm四方の布とそれより一回り小さくカットした布を重ねてつまむのは普通のピンセットではまず無理です。
つまむ事は出来ても台座になるものにそれを巧く置いていく事はかなり神経が磨り減ります。
今でも鋭利なピンセットを探す旅を私は続けているようなものです。いっそ、外科手術用のピンセットでも手に入らないだろうかとまで思うほどです。

針で縫う事も型紙も要らない、必要なものはちりめんなどの布少々とでんぷん糊と便利なので手芸用のボンド類、そして布をカットする為の切るもの(私はロータリーカッターというものを使用しています)、カッター用のカッティングボードとステンレス製の定規、それとピンセット。
でんぷん糊を伸ばしてつまんだ布を置く糊板を作る為の板(安い木製のまな板を使ってます)、糊べら代わりの割り箸、これが基本的に必要な道具です。あとは、台座用の厚手のボール紙と穴を開けるための千枚通し類、針金と針金を切るための道具。
もちろん、作品として仕上げていく為にはアートフラワー用のテープや花の中心を飾る為のさまざまなビーズやパールやペップ(アートフラワーの材料です)等々、好みのものや用途に合わせたかんざしならかんざし用のピンや、パッチン止め、Uピン、ブローチピン等必要になりますが・・・・・・。

布もどんどんと色や柄にこだわり出して増え続ける一方になります(これは私だけでしょうか?)。
色々な素材の布でつまんでみたり、変わったところでは主人の要らなくなったネクタイをほどいてアイロンをかけてバイアスにならないようにカットしてつまんだ花もあります。
色々なもので試してみて、向き不向きがあるんだなぁという事に少し気づいて来たところです。

写真の作品は外側がポリエステルのちりめんで、内側の分かりづらい布は金糸を織り込んであるチュ-ルレースの生地です。
ちりめんと違って思い通りに丸まってくれなくて花の形に形成出来るまでに「えいや!」と必死になって押さえ込んだ思い出が甦ってきました。
というより、網目生地は向いてない・・・・・。
これが私の結論です。

晴れの日の為だけでなく、洋服にも違和感なく付けられるデザインのつまみ細工の飾り物を私の頭の中の世界で想像し、それを立体にする事でどれだけの物が作れるのかというのが、私ワールドな「作者が誰か分かる」作品をつまむ作者になりたいと、少々無茶な考えの中で日々格闘している・・・・、という訳です。

まだまだ、へたくそ過ぎて悲しいかなオリジナリティなど何の話な段階ですが、いずれ私ワールドの作品を「楽猿(らくえん)」という屋号で発表出来る時がくる事を夢みている私です。

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